Profile

1985年兵庫県生まれ
フジファブリックの『music』はボーカル志村さんの生前最後に作ったアルバムらしく、
それを知った上で聞くことでいっそうにそこにある愛しさとセンチメンタリズムに触れることが出来ると僕は考えます。
なので僕も自分が写真を撮る理由をここに示そうと思います。

全てのものが永遠ではなく、日々変化を続けあまりにも必然性をおびた偶然の中でからまりつつ
通常、様々なことが平行線上に位置し続けるこの世界において、決して簡単ではないですが
カメラを持つことでその平行線をまたぐ感覚をえられることがあり、それに大きな魅力を感じます。

例えば、写真を撮るという行為にはジェットコースターが頂点から下る時の息を呑むような感覚があり、
写真になってしまったものにはもう1秒たりとも、進みも戻りもしないという美しさとせつなさがあります。

僕はこのせつなさに対して敏感な感性を持っていて、
僕の写真を構成する要素の中でせつないという感覚が大きな割合を占めていると思います。

例えば僕は食事を摂るとき美味しいという感動といつか食べ終わるという寂しさを同時に感じます。
一言にせつなさと言ってもおそらくかなり個人差がある言葉で
切ないという言葉は語源を辿れば『大切に思う』という意味もあったり
シェイクスピアが作ったParting is such sweet sorrow【別れ際は寂しい】という言葉の
sweet sorrowの部分には少しの幸福感が含まれていたりします。

結論、自分の中にある一番敏感な感性を働かせてカメラと写真の力を借りて
誰かにほんの少しでも幸せな気分を運びたい。
そんな気持ちで写真を撮っています。
撮り続けていくことがいつしか世の中に何か良い影響を与えていくことを願い
今日も写真を撮ります。